質問)
ポジションをとる為の証拠金が大きくなる気がするのですが、システム上いかがでしょうか?
裁定取引を今後検討している方には大変参考になる質問でしたのでブログ内で回答させて頂きます。
5月31日に公開している内容に基づいてご説明致します。
↑クリックすると開きます。
まず最初に、夕方5時59日にポジションを構築した際の流れが以下とおりです。
※日経225ミニ 13460 10枚×売 、 コール14750 60円 1枚×買 、 プット14750 1360円 1枚×売
リバーサル(ミニ225を10枚買いとオプションのコール1枚買い、プット1枚売り)をする為に
同時発注(バスケット注文)をするのに105万円(維持証拠金99万+6万)が必要となります。
余裕をもって口座に107万円入金していたと仮定します。
約定後は、ポジションを維持するのに維持証拠金として120万円必要になりますが、
同時に約129万円(プット売却額136万-コール購入額6万円-手数料)が入金され、
証券口座の残高は236万円となります。
このポジションを組むために107万円の入金を行う必要がありますが、
ポジションが完成した後は、116万円(口座残高236万 - 維持証拠金120万)
の余力が生まれます。
次に、その3分後の6時2分にポジションを構築した際の流れが以下とおりです。
※日経225ミニ 13445 10枚×売 、 コール14500 85円 1枚×買 、 プット14500 1150円 1枚×売
既に構築してるポジションの維持と
リバーサル(ミニ225×10枚買いとオプションのコール1枚買い、プット1枚売り)をする為に
同時発注(バスケット注文)をするのに226万円(維持証拠金217万+9万)が必要となります。
既に口座には236万円あるので特に入金は必要ありません。
約定すると、ポジション全体を維持するのに217万円が維持証拠金として必要になりますが、
同時に104万円(プット売却額-コール購入額-手数料)が入金され、
証券口座の残高は341万円となります。
※同じように余力は拡大し124万円となります。(341万円-217万円)
簡単にいうと、
2回目以降は追加入金する必要もなくポジションを組む事が可能となります。
上記金額は市場の動きによりSPAN証拠金も変化しますし、個人によっては証券会社へ
支払う手数料が異なりますのであくまでも一般的な例として考えて下さい。
尚、一旦ポジションを組んでもマーケットの動きが激しくなりSPANの金額が変化すると追加入金
が求められる場合がありますので、そこは注意して下さい。
以上