裁定取引を今後実践される方には貴重な内容でしたのでブログにも記載致します。
ご質問1)証拠金について・・・・200万円くらい入れておけば十分でしょうか?
回答1)
証券会社の設定するSPAN維持証拠金の設定値により変化します。しかし、本ソフトで提示
している裁定取引は売りと買いのリスクを相殺するポジションですので、維持証拠金は殆ど
必要としない状態となります。
但し、仕掛ける際にはその内容により仕掛ける為の資金は必要となります。具体的には本日
公開した9月9日のポジションを構築する際は、コールを購入する為の30万円、先物を仕掛け
る為の63万円、プットを仕掛ける為の証拠金43万円、単純に計算すると発注をする際に136万円
必要になるかと思われます。しかし、約定した瞬間に全てのリスクが相殺される為、維持証拠金は
不要となります。口座の状況をイメージで説明致します。
①最初にポジション構築の為に136万円の残高
②全て約定後に口座には116万円の残高
(コール代金支払い30万円、プット代金受取10万円)
③SQ日清算後に口座には136万2,690円
全てのポジションを清算するとSQがいくらだろうと2690円の儲けとなります。
上記事例はコールの購入代金とプットの売却代金の差額で20万円の資金の持ち出しとなる状況
ですが、逆のパターン(購入代金と売却代金の関係)だとポジションを組む度に手元資金は増加
する場合もございます。
ご質問2)回数をこなしても不足しないと考えていいのでしょうか?
回答2)
裁定取引のポジションは守っていれば、大きなリスクは生じないと思いますがさまざまなリスク指標が
変化するとSPAN維持証拠金の掛け率も変化します。ポジションを構築する為に必要な資金も大きく
変化する可能性もございます。不足するかどうかは状況次第だと思われます。仮にQ1で回答した
内容についてリーマンショックや震災直後のマーケットの状態だと、400万円前後必要になるぐらい、
証拠金の掛け率は上昇しているかと思います。しかし、裁定取引は売りと買いのリスクを打ち消し
あうので、一旦ポジションを組む事ができれば、震災だろうが、リーマンショックが起きようが全く
問題ありません。
ご質問3)ブログには月利10、20%とありますが、月100万円を超える利益ではそれ以上の利益率になりますが、
これはどういう風に考えたらいいのでしょうか?
回答3) 月に100万円を超えるような実績のあった月は、利益率は100%以上になります。これは、
他の市場参加者が間違った発注をしているために起きています。
具体的にはコール100円しか価値がないものを間違って1,000円で買いの発注をしている者が
いた為、その相手にコールを1,000円売却する為に起きる事象です。新参者の参加の多かった
年末や4月によく発生していました。この事象をブログではマーケットからのプレゼントと揶揄しています。
以上